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特殊外来



睡眠時無呼吸外来

 睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まったり(無呼吸)、呼吸が弱くなったり(低呼吸)する状態が断続的に繰り返される病気です。その結果、睡眠が十分にとれず、日中の眠気、集中力低下、作業効率低下、覚醒後の頭痛などの症状がみられ、居眠り運転や重大な事故へ発展する可能性があります。また、睡眠時にみられる症状として、いびき、睡眠中の覚醒、異常体動、夜間尿などがあります。日本では1〜3%にみられ、男性に多いとされています。
 睡眠時無呼吸症候群の合併症として、高血圧症、不整脈、肺高血圧、心不全、多血症、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳血管障害(脳梗塞、脳出血)など多彩です。合併症を起こすと命に関わる場合や、生活の質が低下する場合があるため、放置せずに詳しく調べて治療することが重要です。
 分類としては閉塞型、中枢型、あるいはそれらの混合型に分けられます。閉塞型が最も多く、アデノイド(小児)、下顎発育不全、肥満などが誘因となり上気道が閉塞することにより起こります。日本人は痩せていても顎が小さいなどの特徴から、睡眠時無呼吸症候群にかかる人が多く、肥満でないからと言って油断はできません。中枢型は中枢神経系の疾患や心不全に起因して胸郭・腹部運動が停止することにより起こります。

 診断は終夜睡眠ポリソムノグラフィ(PSG)にて行い、AHI(1時間当たりの無呼吸・低呼吸の回数の和)が5以上で、無呼吸に伴う症状を伴うことで診断されます。AHI 15以上は中等症、30以上は重症です。PSGを行うためには一般的に検査入院が必要ですが、ご自宅で行える簡易型によるスクリーニング検査もありますので、まずはスクリーニング検査を行い、必要に応じてPSGを追加して診断を行います。

 治療は生活習慣の改善、減量、禁酒、アデノイドが原因の場合は切除を行いますが、中等症以上に対しては、経鼻的持続陽圧(nasal CPAP)が基本です。CPAPによる治療は簡易型によるスクリーニング検査ではAHI 40以上、PSGでは20以上の場合に保険が適応されます。CPAPによる治療は基本的に月1回の通院が必要となります。

 当クリニックでは、簡易型によるスクリーニング検査はもちろん、一般的に検査入院が必要となるPSGもご自宅にて行えます(在宅PSG)。簡易型でAHI 40以上の場合にはCPAPによる治療を開始します。40未満でもご希望に応じて、当院にて在宅PSGを行うか、検査入院できる病院へ紹介することも可能です。在宅PSGは検査入院と比較して、患者様のご希望日にあわせて検査までの期間が早いことが多く、また入院のために仕事などを調整する必要がありません。検査費用は3割負担の場合で11250円(初・再診料などは含みません)と検査入院(約5~7万円)を比較して安価です。また、ご自宅で行えることから慣れている環境で検査が可能です。PSGを行いAHI 20以上の場合にはCPAPによる治療を開始します。

ペースメーカー外来

 当クリニックではペースメーカー植込み後の定期的なペースメーカーチェックを行っています。3~6ヶ月毎に定期的にチェックして電池の消耗やリード線の調子を確認します。問題がある場合(例えば電池消耗で交換が必要な場合)には、適切な病院へ紹介します。
 ペースメーカーのメーカーによっては対応できない場合がございます。ペースメーカー手帳で確認できますので、ご持参の上でご相談ください。事前にお電話などでお問い合わせ頂くと安心です。

スマートデバイス(スマートウォッチ)外来

 不整脈の検出に関して、最近はスマートウォッチでも簡易的な心電図を記録できる機種があります。日本循環器学会のガイドラインにも、不整脈の一種である心房細動の検出法として、着用型・スマートデバイスの項目があります。多くのデバイスが光プレスチモグラフィによる脈波記録であり、画定診断には心電図記録が必要ですが、最近のアップル社のApple watchはベゼルと時計本体の裏部分に電極があり、一方の腕にApple watchを装着し、もう片方の指でベゼルに触れることで心電図を記録できるようになっています。
 なぜ心房細動の診断が重要かというと、心房細動は心不全や脳梗塞の原因となり、無症状であっても放置してはいけないからです。また、心房細動は初めのうちは持続時間が短いため、特に自覚症状のない方は健康診断や医療機関での心電図記録では見つけられないことが多いです。スマートデバイスは常に監視しているわけではありませんので、装着していれば全ての心房細動を見つけることができるという訳ではありませんが、年に1回行う健康診断と比較すると検出できる可能性が格段に上がります。心房細動以外の不整脈や、虚血性心疾患やその他の心臓病による発作を検出するものではなく、心房細動に対してもあくまで診断の補助ですが、時に有用な情報が得られることがあります。一方で、得られた波形やコメントの解釈が難しいこともあるかと思います。気になるデータが得られた場合にはぜひご相談ください。

 当クリニックでは、禁煙学会の指定する認定指導医が禁煙外来を行っています。①ニコチン依存についてのスクリーニングテストでニコチン依存症と診断されること、②ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること(35歳未満にはこの要件はありません)、③直ちに禁煙することを希望していること、④禁煙治療を受けることに同意していることなどを満たした場合に保険適応で禁煙治療が受けられます。通院回数、期間は計5回、約12週です。

舌下免疫療法外来

 舌下免疫療法とは、花粉症、アレルギー性鼻炎の根本的な治療法です。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少量ずつ投与して、徐々に体を慣らすことでアレルギー症状を改善していきます。現在はスギ花粉症とダニアレルギーによる鼻炎に対して可能となっています。5歳以上から開始することができますが、次に記すような飲み方が可能な方に限ります。1日1回、舌の下にお薬を置いて、1〜2分かけて溶かした後に飲み込みます。お薬は無味無臭です。
 初回はクリニックで飲んでいただき、重篤なアレルギー症状が出ないことを確認いたします。2日目以降はご自宅で飲んでいただいて構いません。スギ花粉症の場合は花粉飛散期には開始できないため、6〜11月の間に治療を開始します。治療中もこれまでに行っていたアレルギーのお薬は継続し、アレルギー症状が軽くなってきたら減らしていきます。また、即効性はなく短期間で効果の現れる治療ではないため、1〜2年かけて効果を確認し、3〜5年かけてアレルギーを治していきます。3年以上継続した患者さんでは、約70%に症状の改善が見られます。